ファジーフロントエンド(The fuzzy front end)

ファジーフロントエンド(The fuzzy front end)

未知の技術的課題解決のためには開発前段階からマネジメントが必要であるとの観点で、開発前にすべき行動を知識化するための方法論として提供している。ファジーフロントエンド(FFE)とは研究開発前の段階における創造的マネジメント領域を指し、1980年代後半から研究が行われ、近年ではその経営行動とその後の新開発された製品やサービスの関係性分析(技術と業績)が実証研究させている。

FFEには行動別リニアモデル、漏斗型モデル、必要条件提示型モデルがあるが、今日では企業戦略の観点から文献紹介したカハラナらが提示した行動別リニアモデルが実業では良く使用されている。具体的には、インプットとし「市場・技術情報収集」と「長期トレンド洞察」と「事業戦略と技術戦略との整合」を明確化後、本活動の主活動である「アイデア発想」と「コンセプト形成」を行い、その後「フィジビリティー&プロジェクト計画策定」をアウトプットする活動である。

[文献]

  • Khurana A.and Rosenthal S.R. ,“Towards Holistic Front Ends In New Product Development”, The Journal of Product Innovation Management Vol.1.15,pp.57-74,  (1998) 

(櫻井敬三)