創造 (Creation)

創造 (Creation)

狭い意味では、キリスト教における世界創造をいうが、一般的には、今までにない新しいものを生み出し、 社会・文化に価値ある変化をもたらすもの、 およびその行為をいう。その新しさとは、1つの作品(物質的であれ精神的であれ)が全体として持つ新しさであり、部分変更を意味する改善とは異なり、既存のものが全体としては否定ないし破壊されている場合にのみ、創造が成り立つ。したがつて創造は、まず、芸術・学問・技術・体制のなんであれ、既存のものの全体的否定を必要とし、さらに、否定されて再び混沌化した素材を1つの新たな全体につくりあげる構想力(意図的な創造力)を必要とする、とされる。髙橋は、「創造とは、異質な情報群を組み合わせ、統合したものが、社会レベルあるいは個人レベルで新しい価値を生む過程と結果」と、簡潔に定義している。